NASAは、海底に沈んだギリシャ船から発見された、アンティキティラ・メカニズムと呼ばれる古代装置のイメージを公開した。
そのいくつかの機能はまだ謎のままとは言え、この古代のメカニズムに対しては数十年の研究が行なわれてきた。デバイスのX線イメージは、アンティキティラ・メカニズムの性質を確定し、当時の機能の発見につながった。
アンティキティラ・メカニズムは、それを運んでいた船が沈んだ紀元前80年に存在した。当時の技術では不可能と思われる正確さを持った機械的コンピューターだ。このレベルの精巧なテクノロジーの利用は人類にとって、紀元後1000年ほどまで開発できないと考えられていた。
33cmの高さを持つアンティキティラ・メカニズムのホイールとギアは、恒星と惑星の位置、月食や日食を予知する太陽系儀と推測される。