国土交通省は、ボーイング787型機で重大なトラブルが相次いでいるのを受け1月17日13時、航空会社に787型機の使用を禁止する「緊急耐空性改善通報」を発行した。
1月8日に日本航空(JAL)機、16日に全日本空輸(ANA)機でバッテリーに関連したトラブルが発生した。米国連邦航空局(FAA)は、これを受けて16日(米国時間)、バッテリーシステムを改修するまで787型機の運航を禁止する内容の緊急耐空性改善命令を発行しており、日米政府が揃って787機の運航を禁止する。
JALとANAは、ANAの運航する787から煙発生を感知して緊急着陸した16日の事故後、16日と17日に保有する全787機の運航を停止すると発表した。
今回、日米政府が安全が確認できるまで、787の運航を禁止したことで、問題が長期化する可能性がある。ANAは787を17機、JALが7機保有している。787の運航再開に時間を要した場合、機体調達の調整が付かず、減便や欠航が相次ぐ可能性がある。