欧州宇宙機関、2012年ハイライト[動画]

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欧州宇宙機関(ESA)は、2012年のハイライトを編集したビデオをリリース、この中で、同機関は自主的な宇宙へのアクセスを確立した歴史的な年であると位置づけている。

2012年2月13日、ESAは低軌道用人工衛星打ち上げロケット、『ベガ』の認定飛行を成功させた。これによって宇宙のへのアクセスがより簡単に、素早く、安価に可能となる。

ベガ、アリアン5、ソユーズを含めたロケットの発射で、ヨーロッパはあらゆるサイズの有効積載荷重をあらゆる周回軌道へ送る能力を持ち、宇宙船の打ち上げにおいて世界をリードするに至った。

1ヵ月後、ESAはその第3代目となるオートメーテッド・トランスファー・ビークル(ATV-3)を、パワフルなアリアン5によって打ち上げ、総重量6.6トンの貨物を国際宇宙ステーションまで運んだ。ESAの宇宙飛行士アンドレ・クイパースが、国際宇宙ステーションでATVの到着をモニターした。クイーパスは2011年の終わりにソユーズに乗って宇宙ステーションに到着し、半年以上の科学実験任務を遂行した後、2012年7月1日に地球へ無事帰還した。

2012年6月には金星が太陽の前を横切る天文学的なイベントがあり、6月5日の夜、一般の人々や天文学者達が、この112年間に2回しか起こらない貴重な出来事を経験することができた。

ESAにおける35年に及ぶ人工衛星を使用したプロジェクトは、正確な天気予報や気象変動のモニターを提供した。2012年8月にはインディペンデント・サテライト・ナビゲーション・システムのガリレオの打ち上げに成功し、新たに打ち上げられた2機の衛星と、2011年に打ち上げられた以前の2機の衛星を合わせることで、ヨーロッパはガリレオのデザインの全ての面をチェックできるようになった。

その計画が完了した時、ガリレオの30機に及ぶ宇宙船の集団は完全に自主的な地球規模のサービスを可能にする予定である。2011年11月にはESAの評議会が開催され、不景気にもかかわらずヨーロッパが宇宙に関した投資に100億ユーロを消費したことが明らかにされた。これはESAの努力が認められ、社会が宇宙に投資することは発明や経済成長、競争力を促進させることを理解している証左であるとしている。

《河村兵衛》

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