国土交通省は12月27日、トンネル内に設置されたジェットファンなど落下する可能性のある重量構造物についての全国一斉点検結果をまとめ、発表した。
点検対象は、高速道路のトンネル572本を含む1435本で、天候などの制約で点検が完了していない15本を除き、点検した1420本のうち22本でアンカーボルト脱落などの不具合が確認されたが、同省では、安全上大きな問題はなく、速やかに補修など必要な措置を実施しているとしている。
不具合は例えば、関越道の関越トンネル上り線では、標識の支持金具定着部のアンカーボルト16本のうち4本で緩みが見つかり、応急措置としてフェールセーフワイヤーを設置した。また、東名高速日本坂トンネル(右)上り線では、換気用銅製ダクト吊り金具定着部のアンカーボルト計452本のうち2本が欠落していたため、アンカーボルトを再設置した。
一斉点検では、アンカーボルト・ナット、継ぎ手等の部位を中心に、近接目視、打音・触診等により道路付属物等の損傷や異常の有無を確認した。