AGC(旭硝子)は、エポキシ樹脂の原料となるエピクロルヒドリン生産会社の鹿島ケミカルを子会社化すると発表した。
AGCは、ADEKAの保有する鹿島ケミカルの普通株式78万7500株全量を取得。同社の鹿島ケミカルに対する出資比率は78.75%となる。なお、株式の異動日は12月25日の予定。
鹿島ケミカルが生産するエピクロルヒドリンは、自動車や電子などの産業に欠かせないエポキシ樹脂の原料で、今後も堅調な需要が見込まれる。同社の子会社化により、隣接するAGC鹿島工場電解ラインにおけるエピクロルヒドリンの主原料である塩素の需要を確保。ラインの安定稼働とコスト競争力向上を図る。
また、鹿島ケミカルが長年培った独自の合成技術を、AGCグループが事業展開を進めている医農薬中間体・原体事業の製品開発に活用していく。