三井造船は、千葉事業所で建造中だったパナマ・ミダス ライン社向け7万2800重量トン型オープンハッチ型一般貨物運搬船「レイブン アロー」を完成し、同事業所にて引き渡した。
同船は、8万6600立方mを超える大容積貨物艙を有した7万2800重量トン型のオープンハッチ型一般貨物運搬船で、同型船4隻シリーズの1隻目の竣工となる。
ボックス形状の8つのホールド(貨物艙)と本船自身の荷役設備として4基のジブクレーンを装備。6つのホールドにはチェーン駆動を持つピギーバックタイプハッチカバーを採用し、大きなハッチ開口面積を確保。また、ハッチコーナー部の構造を工夫することで、突起物の無い非常に大きなハッチ開口と信頼性の高い貨物倉構造を実現している。
主機関には、コンパクト・高出力でMARPOL NOx排出規制を満たした電子制御エンジン三井-MAN B&W 5S60ME-C8型を搭載。くわえて、バウスラスタと高揚力舵を装備し、港内での操船性を向上させている。