23日午前3時30分ごろ、熊本県菊池市内の国道387号を走行していた乗用車が道路左側の路外に逸脱。道路脇の斜面に突っ込む事故が起きた。クルマは中破して3人が重軽傷。直前までパトカーの追跡を受けていた。飲酒運転だったとみられる。
熊本県警・菊池署によると、同署員が菊池市広瀬付近の国道387号で飲酒検問を実施していたところ、1台の乗用車が停止指示を無視して検問を突破。そのまま逃走した。
待機していたパトカーが追跡を開始したが、クルマは灯火を消して100km/h超の速度で逃走。パトカーは振り切られる状態となり、まもなく追跡を断念した。クルマはその後も速度を保ったまま逃げ続けたが、菊池市泗水町付近で右カーブを曲がり切れずに道路左側の路外へ逸脱。ガードレールに衝突した後、前方の斜面に突っ込んだ。
衝突によってクルマは中破。乗っていた男性2人が骨折などの重傷。1人が打撲などの軽傷を負い、いずれも近くの病院へ収容されている。
男たちは酒臭く、救急隊員に対して「パトカーから逃げる途中で事故を起こした」などと話しており、警察では飲酒運転の発覚を恐れて逃走中に事故を起こしたと判断。運転者の特定を急ぐとともに、回復を待って自動車運転過失傷害や道路交通法違反(酒気帯び運転)などの容疑で事情を聞く方針だ。