日立製作所は26日、今年10月30日に発表した英国の原子力発電事業開発会社であるホライズン社の買収について、ホライズン社の株主であるE.ON、RWE両社のイギリス法人との間で買収手続きが完了したと発表した。
これにより同社は、英国のアングルジー島ウィルファおよびサウスグロスターシャー州オールドベリーにある2か所の用地を所有することになり、ホライズン社はそれぞれの施設に1300MW級の原子力発電所を今後2~3基ずつ建設する予定。
今後、同社は改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)技術の認可を受けるため、英国原子力規制庁との協議に入る。ABWR技術は、世界で唯一運転されている先進核技術(第三世代)で、米国をはじめ数カ国で既に使用認可が下りており、日本では現在までに4基のABWRが計画通り建設されている。
また、同プロジェクトにおける最初の取り組みとして、2013年早々に、原子力発電の建設に向けて英国関連業者とのサプライチェーン会議を開催する予定。