4日午前7時ごろ、鹿児島県南さつま市内の国道226号沿いの空き地から軽乗用車が転落し、約30m下で大破しているのを通行人が発見。警察に届け出た。運転者とみられる57歳の男性は約3時間後に救出されたが、現場で死亡が確認された。
鹿児島県警・南さつま署によると、現場は南さつま市笠沙町付近の国道226号に隣接する空き地。普段は釣り客が駐車場として利用しているという。ここを利用した人が不自然に草がなぎ倒されている様子を不審に思い、崖下を覗きこんだところ、約30m下の岩場で大破しているクルマを発見したという。
通報を受けて駆けつけた同署員がクルマの近くで倒れている男性を確認。しかし、地上からは近寄れないため地元漁協の協力を得て漁船で接近。約3時間後にクルマが転落した現場に到着したが、男性はすでに死亡していた。後の調べで同市内に在住する57歳の男性と確認された。
現場の空き地に柵などは設置されていなかった。死亡した男性は3日夕方に家を出ており、警察では夜間のうちに転落した可能性が高いとみて、事故発生の経緯を詳しく調べる方針だ。