日産自動車は10月10日から、韓国製の部品をトレーラーに搭載し、フェリーを介して、そのまま日産自動車九州(福岡県苅田町)に供給する直送方式を始めた。
購買部門を担当する山内康裕常務執行役員が、15日に横浜市で記者会見して明らかにした。貨物の積み替えが不要となり、物流コストや部品在庫の削減につなげる。山内常務によると、韓国の関係先や日本政府および福岡県の協力で実現したという。
日産は、部品の物流コスト削減の取り組みを強化しており、日産九州をモデル拠点と位置づけている。韓国製部品はルノーサムソンの取引先部品メーカーを中心に調達しており、直送方式の導入へとつなげた。従来、月次としていた発注は、デイリーでできるようになった。これにより「在庫日数は25日から3日程度に圧縮できる」(山内常務)としている。