3日午後8時45分ごろ、奈良県天理市内の国道169号で、徒歩で横断歩道を渡っていた10歳の男児に対し、交差進行してきた軽乗用車が衝突する事故が起きた。男児は意識不明の重体。クルマは逃走したが、警察は後に51歳の女をひき逃げ容疑で逮捕している。
奈良県警・天理署によると、現場は天理市石上町付近で片側1車線の直線区間。横断歩道はあるが、信号機は設置されていない。10歳男児は徒歩で道路を横断していたが、左方向から進行してきた軽乗用車にはねられた。
男児は近くの病院へ収容されたが、頭部強打で意識不明の重体。クルマはそのまま逃走しており、警察では重傷ひき逃げ事件として捜査を開始した。
現場で採取した破片から車種を特定し、近隣の自動車修理工場へ照会したところ、同一の車種が入庫していることが判明。このクルマの破損部位と現場で採取した破片が合致したことから、警察はクルマの所有者である51歳の女を自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。
調べに対して女は「怖くなって逃げた」などと供述。容疑への関与を大筋で認めているようだ。