マツダは9月26日、フランスで開幕したパリモーターショー12において、新型『マツダ6ワゴン』(日本名:『アテンザワゴン』)をワールドプレミアした。
マツダは2012年8月、ロシアで開催されたモスクワモーターショー12において、新型『マツダ6セダン』(日本名:『アテンザ』)を初公開。これに続いて、パリモーターショー12では、新型のワゴンがデビューを飾った。
ワゴンもセダン同様、マツダの新デザインテーマ、「魂動」を導入して力強いフォルムを構築。また、マツダの新世代環境技術、「SKYACTIV」を『CX-5』に続いて全面的に採用する。
また今回、マツダはワゴンの詳細なデータを公表。単にセダンをワゴン化しただけではない、ワゴン専用設計のこだわりが見えてきた。
まずは、ホイールベース。ワゴンのホイールベースは2750mm。セダンの2830mmよりも、80mmも短いのだ。また、ワゴンの全長は4800mm。セダンの4865mmよりも、65mm短くなった。マツダは明らかにしていないが、これは全長を伸ばして取り回し性能を悪化させることなく、荷室の容量を稼ぐアイデアと推測できる。
実際、ワゴンの荷室容量は522リットル(VDA計測法)。セダンのトランクの489リットルより多いのはもちろんだが、ワゴンの場合、後席を倒せば1664リットルへ拡大する。マツダは、「クラストップレベルの容量」と自信を見せる。
一方、1840mmの全幅は両車で共通。全高はワゴンが1480mmと、セダンの1450mmよりも30mm高いが、これはルーフレールに起因するものだろう。
新型には、軽量トノカバーと荷室のレバー操作で倒れる6対4分割可倒式リアシートを採用。スマートで使いやすいワゴンを目指している。