パトカー追跡の不審車、別のパトカーと出会い頭に衝突

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10日午後2時ごろ、大阪府大阪市中央区内の市道で、パトカーの追跡を受けていたワゴン車が、先回りしていた別のパトカーと衝突。弾みで路外へ逸脱し、交差点に隣接するビルに突っ込む事故が起きた。この事故に歩行者2人が巻き込まれ、軽傷を負っている。

大阪府警・第1方面機動警ら隊によると、午後1時45分ごろ、同隊のパトカーが浪速区内をパトロールしていたところ、前日に淀川区新高付近で発生した事件の現場で目撃されたワゴン車を発見。停止を求めたが、クルマは速度を上げて逃走。そのまま振り切られた。

航空隊のヘリコプターが上空から追跡を継続したところ、中央区内で該当車両を発見。西署のパトカーに先回りを指示。パトカーの乗員はこれを受けて大阪市中央区南久宝寺町2丁目付近へ向かったが、赤信号を無視して進行してきた当該のワゴン車と出会い頭に衝突した。

ワゴン車は弾みで路外に逸脱。近くの歩道で信号待ちをしていた60歳の男性と59歳の女性に接触した後、交差点に隣接するビルへ突っ込んだ。運転していた43歳の男は翌11日に自動車運転過失傷害と道路交通法違反(無免許運転)容疑で逮捕されている。

逮捕された男は今年5月、覚せい剤を所持していた際に職務質問を受け、これを振り切ろうとマンションから飛び降りて重傷を負っていた。警察は逮捕直後に治療目的で釈放していたが、入院先の病院から逃走して行方がわからなくなっていたという。

事故を起こした際に乗っていたワゴン車には茨城県の土浦ナンバーが装着されていたが、車台番号と合致しないことから、クルマとナンバーともに盗難してきたものとみられる。調べに対しては「無免許運転の発覚を恐れて逃げた」などと供述しているようだ。

《石田真一》

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