市光工業は、子会社の市光インターナショナルと市光エンジニアリングを解散すると発表した。
市光は、経営体質の強化に向けた事業構造改革を推進しており、この一環として、本業である自動車部品製造事業に経営資源を集中するため、グループ会社の再編にも取り組んできた。今回、この一環として将来性が見通せない2社を解散する。
市光インターナショナルは、市光が70%、双日プラネットが30%出資して設立、自動車用原材料販売事業を展開してきた。今年10月上旬をメドに解散する。
また、市光の100%出資子会社の市光エンジニアリングは取出機など、自動装置の製造を手掛けてきた。同社の業績は悪化しており、改善には相当の時間を要すると判断、グループ経営の効率化の観点からも9月末に解散する。
市光エンジニアリング解散に伴って、同社に9億2500万円の債権を持つ市光は、一部債権放棄が発生する見込み。ただ、市光は、債権回収不能見込額について貸倒引当金を設定しており、業績への影響は軽微としている。