ドイツ自動車大手のフォルクスワーゲンは8月23日、2012年1-7月の商用車(LCV=軽商用車)の世界新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は31万7300台。前年同期比は4.7%増だった。
市場別では、西欧がギリシャに端を発した信用不安の影響で、前年同期比2.7%増の16万9400台と微増にとどまる。このうち、地元ドイツは5.7%増の7万4700台と、フォルクスワーゲン商用車部門にとっては、単一国の最大市場に君臨する。
一方、東欧は2万4200台を売り上げ、前年同期比は28%と大きく伸びた。欧州以外では、南米が0.8%減の8万0900台と前年実績を割り込む。アフリカは25.6%増の1万1700台、アジア太平洋地域は1万台を売り上げ、前年同期比は61.8%もの伸びを示す。
車種別では、小型ピックアップトラックの『アマロック』が、前年同期比22.5%増の4万3300台と牽引。中/大型バンの『クラフター』も、39%増の2万7800台と好調だ。『T5』シリーズは3.4%増の9万5700台。『キャディ』は9万1300台を販売したものの、前年同期比は1.1%のマイナスだ。
フォルクスワーゲン商用車部門のブラム・スコット取締役は、「ポジティブな結果に喜んでいる。今後も市場の開拓を続けていく」と語っている。