ヤマハ発動機が8月7日に発表した2012年12月期の第2四半期累計(1-6月期)連結決算は、新興国の2輪車需要の減退により、営業利益が前年同期比49.9%減の208億円となった。
2輪車の販売は、主力市場のインドネシアがローン規制などにより31%減の131万台にとなるなど、世界では11%減の310万5000台にとどまった。売上高は4.7%減の6322億円、純利益は49.8%の145億円だった。
通期の世界販売は2月時点に比べ24%減の626万6000台に見直し、売上高は2000億円少ない1兆2000億円(前期比6%減)、営業利益は170億円少ない280億円(48%減)に下方修正した。純利益は、当初の見通しが慎重だったため、170億円(37%減)の予想を据え置いた。
東京で会見した柳弘之社長は、「インドネシアおよびブラジルを中心に新興国の需要が想定以上に減速した。新興国の在庫は適正化が進んでおり、下期は市場適合力を強化して、なるべく利益を(予想より)改善したい」と述べた。