ホンダは31日、2012年度第1四半期決算を発表した。その席上、池史彦専務執行役員は現在の為替水準について「相当大きなリスクと考えている」と述べた。
しかし、今回の決算では想定為替レートの修正は行わず、1ドル=80円、1ユーロ=105円という水準を据え置いたまま。その理由として、夏場はいつも円高傾向が続いているからだ。
「円高がどの程度続くのか、第2四半期まで見届け、その後に見直す」と池専務。ホンダはこの第1四半期、対ドル、対ユーロなどでの円高で約200億円の減益要因になっており、1ドル=78円、1ユーロ=96円という現在の水準には「なすべき手はない」とお手上げといった様子だった。