日本自動車工業会が7月30日発表した2012年上半期(1-6月)の国内自動車生産は、東日本大震災で打撃を受けた前年同期を53.0%上回る524万8004台となった。上半期生産の増加は2年ぶり。
生産のうち乗用車は54.9%増の453万317台、トラックは41.7%増の65万8229台、バスは47.9%増の5万9458台だった。メーカー別では9%の減少となった三菱自動車工業を除いて、全社が2けた以上の伸びとなり、トヨタ自動車は77%増、ホンダは2.2倍になった。震災による減産の影響が比較的軽微だった日産自動車は29%の伸びだった。
上半期の生産が500万台を上回るのはリーマン・ショック直前の08年(605万台)以来、4年ぶり。下期は、エコカー補助金の終了による国内販売のブレーキなど、減産要因があるため500万台への到達や、08年以来となる年間生産1000万台の確保は微妙と見られている。