19日、ポールポジションと24位までのスターティング・グリッドが決定する重要な予選日を迎えた。朝9時からの2時間のプラクティスを経て、11時半から午後4時までのセグメント1で10位から24位までが決まる。
上位9位までに入ったドライバーは「ファスト9」と呼ばれるセグメント2で4時半から6時までポール・ポジションを争うことになる。それぞれインディ500独特の4周連続走行での平均スピードを競う方式だ。
セグメント2で226.484マイル/hを記録してポール・ポジション就いたのはペンスキーのライアン・ブリスコーだった。アンドレッティ・オートスポートのジェームズ・ヒンチクリフは最初のアタックではウォーム・アップ・ラップで270マイル/h台に乗せたが周ごとにスピード落とし、2位にとどまった。
ヒンチクリフは再アタックを試みるもブリスコーは超えられなかった。どのドライバーも軒並み周回ごとにスピードを落としていたのは高い気温によるタイヤの消耗が原因とみられる。
3位、4位もアンドレッティASのライアン・ハンターレイとマルコ・アンドレッティで、5位、6位にペンスキーのウィル・パワーとエリオ・カストロネベスがつけた。上位2列6台をペンスキーとアンドレッティASが仲良く分け合った格好だ。もちろんこれら6台はすべてシボレー・エンジンである。
ホンダの最上位は7位のジョセフ・ニューガーデンで、彼がファスト9唯一のホンダ・ユーザーだった。佐藤琢磨は223.392マイル/hで19位を得るのが精一杯だった。
それでもポール・デーにクォリファイ出来た事は収穫だ。翌日を丸々、決勝用のセッティングに使えるからだ。決勝用のターボ・ブースト圧ではこれほどまでシボレーとの差はないはずなので、反撃の望みを託したい。
翌・日曜はまだ予選を通過していない者が25位~33位までを争う予選が続く。インディ500決勝レースは来週27日にグリーンフラッグを迎える。