16日午前5時10分ごろ、神奈川県横浜市神奈川区内の市道を走行していたワゴン車が路外に逸脱。道路左側のガードレールに衝突する事故が起きた。破損したガードレールが車内を貫通し、乗っていた4人が死傷。警察は23歳の男を飲酒運転などの容疑で逮捕した。
神奈川県警・神奈川署によると、現場は横浜市神奈川区片倉3丁目付近で片側2車線の緩やかなカーブ。ワゴン車は道路左側の路外に逸脱して、ガードレールの隙間から衝突。破損したガードレールはクルマの前部から後部までの車内を貫通。突き刺さったままの状態で約8m走行したとみられる。
クルマは大破し、後部座席に同乗していた20歳の男性が胸部強打で死亡。他の同乗者3人も胸部や腹部を強打する重傷を負い、近くの病院へ収容されている。
運転していた鶴見区内に在住する23歳の男は運転免許の取得歴が無く、呼気からは酒気帯び相当量のアルコール分を検出したことから、警察は自動車運転過失致死傷と道路交通法違反(無免許、酒気帯び運転)容疑で逮捕している。
調べに対して男は「自宅と車中で缶の酎ハイを4-5本飲んだ」、「少量なので大丈夫だと思った」などと供述しているようだ。クルマは勤務先から勝手に持ち出したものだった。
警察ではクルマの破損状況から、高速度で走行していた疑いもあるとして、事故発生の経緯を詳しく調べている。