トンネル内で発生した4人死傷事故、容疑者死亡のまま送検

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2012年2月、長崎県長崎市内の有料道路(県道)で発生した4人死傷の交通事故について、長崎県警は8日、事故の発端となった乗用車を運転していた40歳の男を、容疑者死亡のまま自動車運転過失致死傷容疑で書類送検した。

長崎県警・浦上署によると、問題の事故は2012年2月14日の午前8時15分ごろ発生している。長崎市川平町付近の川平有料道路・女の都トンネル(全長1447m)内を走行していた軽ワゴン車に対し、後ろから進行してきた乗用車が衝突。弾みで対向車線側へ逸脱した軽乗用車に対し、対向車線を順走してきた乗用車が正面衝突した。追突側の乗用車は止まらずに走行を続けて、約100m先で対向車線側へ逸脱。対向の軽乗用車と衝突している。

この事故で最初に追突した乗用車を運転していた長与町内に在住する40歳の男性が出血性ショックで死亡。対向の軽乗用車を運転していた23歳の女性が頭部骨折で死亡した。被追突側の軽ワゴン車を運転していた42歳の男性と、対向の乗用車を運転していた31歳の女性が骨折などの重傷を負っている。

警察では事故発生の経緯を調べてきたが、最初に追突したクルマを運転していた男は事故当時に飲酒の影響下にははなく、運転中に意識を失うような疾病もないことが判明した。

このため警察では「男が運転に必要な注意を怠った可能性が高い」と判断。男を容疑者死亡のまま、自動車運転過失致死傷容疑で書類送検した。

《石田真一》

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