サッカーをする人なら誰でも一度は手にしてみたいと思うのが、ワールドカップで優勝したチームに渡される黄金のトロフィだ。そのトロフィが東京ビッグサイトで開催された「第3回量産・試作技術展」に展示された。
といっても、これはもちろん本物ではない。三重県パビリオンに出展した中村製作所がアルミの固まりを削ってつくったもの。「本物を実際に見たことがないので、レプリカを3Dスキャンをしてつくりました」と同社関係者。
完成までに70時間も要するなど苦労したそうだが、その反響の大きさに驚いているという。近くを通る人の多くが足を止めて眺め、触ってみる人も多く、なかには欲しいという人もいたそうだ。
「これをきっかけに、うちの切削加工技術の高さを知ってもらい、ビジネスを広げていきたい」と同社関係者は話し、記念にアルミを削ってつくった小さなカップを配っていた。