気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2012年2月27日付
●G20、IMF強化で一致。ユーロ圏、域内支援拡充前提(読売・1面)
●東京マラソン、3万6000人の絆(読売・33面)
●自動車各社、休日出勤増える、国内需要伸び、増産態勢(朝日・6面)
●富士重、軽生産を今月で終了、スバル半世紀脱皮の時、円高下でも業績堅調、高付加価値車に集中(日経・9面)
●日産、栃木で5割減産、来月のみ、高級車の在庫調整(日経・9面)
ひとくちコメント
薄曇りの中を約3万6000人の市民ランナーが都心を走り抜けた第6回東京マラソン。沿道で声援を送ったり、朝からテレビに釘付けになった人も多かったことだろう。今年のヒーローはあの公務員ランナーではなかった。男子では2時間7分48秒で日本人トップの2位に入った30歳の藤原新(東京陸協)選手だった。
きょうの日経を除く各紙が1面で2位でフィニッシュした藤原新選手のカラー写真を掲載。「ロンドン五輪代表入りを確実にした」ことも報じられた。「プロランナーを自任するが、ここ数ヶ月スポンサーは決まらず、収入は賞金と自分の写真が載ったポスターの使用料だけ」「練習も生活も孤独との闘い」(朝日)だったという。「背水の陣」で臨んで手に入れた五輪切符だけに、喜びもひとしおだろう。
そんな東京マラソンでフィニッシュへ向かって駆け抜けたアスリートをサポートし、伴走していたのがBMWだった。きょうの読売には「走る歓びを手にしたすべての人へ、完走おめでとう」というコピーのカラー全面広告を掲載している。BMWは昨年に引き続き2年連続でオフィシャル・スポンサーとなり、先導車として1月末に発売したばかりのBMW『328i Sport(スポーツ)』など、車両21台を提供。2位の藤原新選手にも主催者側からの賞金400万円とともに、「日本人男子激励賞」の副賞としてBMW328iセダンを贈呈したという。
このため、スポーツ紙などは藤原新選手のことを「“無収入ランナー”賞金400万円、BMWもゲット」などと取り上げている。努力が報われたことでもあっぱれだった。