[ナノテク12]パウダーコーティングが身近に

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山王(ナノテク12)
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東京ビッグサイトで開催された「ナノテク2012(第11回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議)」(15~17日)で、フレームとホイールをピンクゴールドに塗装した二輪車『ブルターレR989』を発見した。

展示したのは埼玉県草加市に本社がある山王で、同社のパウダーコーティング(粉体塗装)によって仕上げたという。そのやり方は非常に簡単だ。金属部品に、粉末の塗料「チョコナ」を、自社開発のガン「コナールショット」によって静電気の力を利用して吹き付け、あとは180度の温度で20分ほど焼き付けるだけ。

「大きなものだと、焼き付けるために窯のようなものが必要になりますが、小さなものなら電子レンジで大丈夫です。吹き付けも小さなペットボトルに入った粉体塗料(330g)をガンに装着して行うだけなので、誰でも手軽にできると思います。仕上がりも非常にきれいです」と同社関係者は説明する。

ペットボトルなので手も汚さずに色替えも簡単に行え、そのまま保管もできる。匂いも全くないそうだ。しかも、トリボ(摩擦)帯電方式なので、電源も不要。DIY感覚で塗装を行うにはもってこいのものだといえよう。

同社では今年3月からガンと粉体塗料(6本=白、黒、グレー、赤、黄、緑)をセットにして10万円ほどで販売する予定だ。

《山田清志》

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