豊田章男社長は2日に幕張メッセで開かれた『86』発表会にレーシングスーツ姿で登場、司会者の「今日はレース活動での愛称であるモリゾウということでいいですね」との呼び掛けに「はい。クルマ大好きのモリゾウです」と応じた。
モリゾー氏は、トヨタの量販スポーツカーが2007年の『MR-S』で途絶えていることについて「ここ十数年の間に、トヨタのスポーツカーは次々にドロップ(撤退)した」とし、「そのことを真摯に反省しながら86を開発してきた」とアピールした。
また、「100年前から移動手段は馬からクルマに代わっていったものの、ホースレースはまだ続いているし、乗馬も楽しまれている」とし、「クルマにおいてもスポーツの世界は絶対に無くならない」と強調した。そのうえで、社長就任以来、社内に訴え続けている「もっといいクルマ」づくりを、「トヨタはこれからも続ける」と述べ、最後はトヨタ社長としての決意を表明した。