トヨタ『イノーバ』やマルチスズキの『スイフト』のようにそのクラスの定番になるには、お客様の笑顔が重要だとトヨタ・キルロスカ・モーター社マーケティング担当の福井斉氏。
「インドの社会では、女性は外で働かなく家の中にいることが多い。楽しみはご近所さんとのおしゃべり。大家族で暮らしているので、男性社会にもすぐに伝播する。そこでの評判が定まると定番商品となり大ヒットにつながる可能性がある。インドではクチコミが非常に重要なのです」
逆に一度ダメだという噂がたてばリカバリーが難しいのもインド市場の特徴だといえる。「インドでのトヨタシェアは低い(昨年度シェア3.34%)が、販売台数を追うよりも顧客満足(笑顔)を重視してマーケティングしているのもそれが理由だ」という。『エティオス』の評判は、販売台数以上にトヨタのインド市場での今後を占う重要な要素ということなのだ。