化学業界合同の新年賀詞交換会が5日、都内のホテルで開催された。冒頭挨拶に立った日本化学工業協会の藤吉建二会長(三井化学会長)は「今年は化学業界にとってエポックメイキングの年、日本の覚悟が問われる年になる」と述べた。
激しい円高、欧州の経済不安、中国動向の不透明などで景気の先が見通せず、また社会保障と税の一体改革、TPPへの参加交渉も控えている。そうした厳しい環境の中で、日本は将来に向けて大きく発展していかなければならない。
藤吉会長によると、そのカギを握るのが化学の力だという。「化学産業がマザーインダストリーとして、新しい製品、新しい社会をつくりだしていく。今年はそういう年にしていきたい」と強調していた。