米国のヘネシー・パフォーマンス・エンジニアリング社が、2010年6月に発売した新型スーパーカー、『ヴェノムGT』。同車に、オープンバージョンの『ヴェノムGTスパイダー』が追加される。
ヘネシー社は1991年、米国テキサス州ヒューストン近郊に設立されたチューニングメーカー。おもにGM、フォード、クライスラーのチューニングを手がけている。2007年にオリジナルスーパーカー、ヴェノムGTの開発計画を発表。2010年3月、その市販バージョンがベールを脱いだ。
ヴェノムGTは、ロータス『エリーゼ』がベース。カーボンファイバーをボディパネルはもちろん、ホイールにまで使用し、1220kgという軽量ボディに仕上げた。
ミッドシップには、シボレー『コルベットZR-1』用のLS9型6.2リットルV型8気筒ガソリンエンジンをベースに、ツインターボ化したユニットを搭載。最大出力1030ps/6500rpm、最大トルク134.4kgm/4200rpmを引き出し、0 - 100km/h加速2.9秒、最高速418km/hという世界最高峰のパフォーマンスを実現する。
ヴェノムGTスパイダーのパフォーマンスも、クーペ版と基本的に共通。脱着式のハードトップを採用することで、重量増を抑えることに成功した。価格は公表されていないが、クーペを上回る110万ドル(約8500万円)程度と予想されている。