東海北陸道、北陸道の不審物 悪質ないたずらか

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岐阜県関市の東海北陸道下り長良川SA(サービスエリア)の女子トイレ個室内で発見されたことをきっかけに、連続するSAとPA(パーキングエリア)から大量に発見された不審物。何のために置き去りにされたのか。

9日、最初の不審物が長良川SAで発見されたのは10時10分頃だった。清掃員による通報をきっかけに、中日本高速が隣接する瓢ヶ岳PAを調べると、そこにも同じような容器が置かれていた。中日本高速は管内266か所のSA、PAを最終的に調査し、東海北陸道4か所と北陸道9か所、それに北陸道の徳光PAに連結するハイウェイオアシス1か所、合わせて14か所で約40個の不審物を発見する。

関係者の話によると、この不審物は一度に発見されたわけではない。長良川SAに続き、隣接する瓢ヶ岳PAの2か所で不審物が発見されたことで、巡回対象のエリアを広げたが、その時点では東海北陸道以外では見つからなかった。その後、再度調べ直したところ、夕方までに北陸道でも次々と発見されたのだった。

長良川SAを起点に不審物が見つかったSAやPAを結ぶと、東海北陸道を下り方面へ、小矢部砺波JCTで北陸道につながり、そこから北陸道上り線で名神高速米原JCT方面に行くと、賤ヶ岳SAの発見場所までを一つの線で結ぶことができる。

犯人は長良川SAを訪れた後、13か所に立ち寄りながら不審物を置き、長良川SAで発見された時は、いまだ犯行の途上にあった可能性がある。

不審物は新聞紙に包まれた銀色の金属製の容器、缶のようなものだったとされる。新聞紙に包まれても、ゴミ箱に捨てられていないものは、意外と目立つと、施設関係者はいう。

「SAやPAはゴミ箱が完備されているので、利用者が捨て場所を考えるし、掃除が行き届いているので空き缶が落ちているということは少ない。トイレでも空き缶が捨てられることはあるが、ゴミ箱の中に捨てられることはあっても、そのまま放置されていることは、意外と少ない」

各県警は、偽計業務妨害容疑などで捜査を続けている。

《中島みなみ》

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