28日、日本自動車工業会が発行した環境に関する2010年度の取り組みをまとめた「環境レポート2011」で、ガソリン乗用車における国内新車販売の平均燃費が、18.7km/リットルに達したことが明らかとなった。
18.7km/リットルの数値は、国内新車販売台数における平均燃費値。前年調査の18.1km/リットルを超え、2010年度燃費基準平均相当レベル14.8km/リットルを上回るものとなった。
また、新車に低排出ガス車の認定割合は98%となり、低排出ガス認定車の積極的な導入が進んでいることも明らかにした。2005年排出ガス基準75%低減車(4ツ星)はこのうちの9割以上を占めた。
生産における環境保全では、CO2排出抑制、廃棄物の低減、VOC排出抑制について2010年度各目標を達成したとしている。
自動車リサイクルへの対応では、ASR(シュレッダーダスト)のリサイクル率は77.5~82.1%に向上し、2015年度以降の目標値70%以上を大きく上回っている。
同レポートは、自動車メーカーの製品設計・開発段階から生産・使用・リサイクルまでライフサイクルを通した様々な取り組みについて、分野・テーマごとに目標を掲げ、その実績の報告を毎年行っている。