雪中で転落事故を起こしたクルマ、飼犬が被害者を温める

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16日午前11時25分ごろ、北海道浦臼町内の町道を通りかかった人が、河川敷に転落している乗用車を発見。警察に届け出た。クルマの前日夕方から行方不明になっていた81歳男性のもので、男性と同乗していた3歳の孫娘は軽傷を負っていたが無事だった。

北海道警・砂川署によると、クルマを運転していた81歳の男性は15日午後4時ごろ、犬の散歩をするために、孫である3歳の女児と飼犬1頭を連れて奈井江町の自宅を出発。その後、夜になっても帰宅しないことから家族が警察に対して捜索願を出していた。

警察では「事故を起こした可能性が高い」として周辺の捜索を行ったが、発見には至らなかった。しかし、16日午前になり、浦臼町キナウスナイ付近の町道を通りかかった人が路外に逸脱して河川敷で横転している乗用車を発見して警察に届け出た。

同署員が現場に急行し、車内にいた男性と孫を発見して救出。2人は軽い凍傷を負っていたものの命に別状はなかったという。

男性の話によると、事故当時は雪が降っており、凍結した路面でスリップして河川敷に転落したという。携帯電話を所持していないことから警察への通報を断念。クルマの中で一夜を過ごした。飼犬は孫に寄り添い、ずっと温めていたことも後に判明している。

《石田真一》

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