東京商工リサーチが発表した10月の全国企業倒産状況によると倒産件数は前年同月比14.0%減の976件で、10月として過去20年間で最少件数となった。
負債総額は同70.0%減の1558億8300万円と今年最少となった。中小企業金融円滑化法などの資金繰り支援効果で倒産が沈静化した。
法的倒産件数の構成比は過去最高の83.1%となった。負債額別では負債100億円以上の大型倒産が1年2か月ぶりにゼロとなった。
「円高」関連倒産は今年最多の9件発生した。「中小企業金融円滑化法」に基づく返済猶予利用後の倒産は17件発した。
東日本大震災が影響した「震災関連」倒産は45件で、6か月ぶりに50件を下回った。
地区別では震災の直接の被災地である東北は10か月連続で前年同月を下回った。中小企業倒産も同14.0%減の972件と減少した。