車とスマホをつなぐアプリ…デンソー・スマートテック・コンテスト受賞者発表

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優秀賞「もうすぐ着くよ」
  • 優秀賞「もうすぐ着くよ」
  • 優秀賞「クルックー」
  • 特別賞「Nokkete! Chara Talk」
  • 技術賞「TRIPPIES」
  • アイデア賞「よわナビ」
  • デンソー主催「スマートテック・コンテスト2011」

7月1日から9月10日まで募集されたデンソー主催「スマートテック・コンテスト2011」の表彰式が10月15日、愛知県刈谷市のD-スクエアで開催された。

このコンテストは「クルマとスマートフォンをつなぐ」アプリを、広く一般から募集したもの。今回は261作品がエントリーされ、グランプリ(賞金100万円)は該当者なしとなったが、以下のアプリが各賞に選ばれた。

デンソー情報通信開発室の安保実行委員長は「受賞アプリは作者と話し合い、できるだけ製品化を目指したい」と述べた。審査員は東京大学客員教授田中敏久氏、慶應義塾大学招聘教授夏野剛氏、名古屋工業大学大学院教授岩田彰氏、ジャーナリスト神尾寿氏、iPhone app Designer深津貴之氏の各氏。

●優秀賞「もうすぐ着くよ」(作者:奥谷修治)
クルマが目的地に近づくと設定した相手に「もうすぐ着くよ」というメールを自動送信するだけの簡単なアプリ。しかし電話やメールができないクルマの中からの自動発信というアイデアは「どうして誰もやっていなかったのか、欲しい」という声が続出。実際に利用可能なところまで完成している。

●優秀賞「クルックー」(作者:中川・加藤・鈴木)
相乗り支援アプリ。乗せて欲しいという人と乗せてもいいという人を招待制コミュニティーで橋渡しして、安全性と安心感を担保しようというもの。「ドライブシェア」によって渋滞緩和、高齢者の移動支援などが期待できる。青い鳩と白い鳩を巡り合わせるというデザインワークも素晴らしい。

●特別賞「Nokkete! Chara Talk」(作者:Nokkete!チーム)
設定されたポイントにクルマが近づくと、その地にちなんだキャラクターが画面に登場する(乗りこんでくる)アプリ。ヒッチハイクしてきたキャラには会話機能があり、ある地点になると「またね」といって去って行く。キャラをどう作るか、あるいはソーシャルにして育てるといったことで、面白い展開が考えられそう。

●技術賞「TRIPPIES」(作者:鈴木淳子)
様々なテーマに関するドライブ情報を、ユーザーが投稿し共有することでドライブプランができあがるサービス。アイデアは大道だが、実際にデンソーのNAVIコンを使ってカーナビと連動するアプリとして完成しており、その技術力が評価された。

●アイデア賞「よわナビ」(作者:名古屋大学河口研究室)
クルマに乗らない人が多い学生からではなく、子持ちのスタッフから出たアイデアで、センシング技術やユーザモデルなど長年の研究による車酔いの定量化技術とスマホからの情報を統合して、科学的な検証に基づく運転支援で車酔いを防ごうというアプリ。今後車両からCANデータが採れるようになればより有効なアプリとなりそう。

《水野誠志朗@DAYS》

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