いすゞ自動車は、タイにピックアップ・トラックと派生車を製造する工場を新設すると発表した。
いすゞは海外事業を強化しており、特にタイで生産するピックアップトラックは、同社の世界戦略モデルとなっている。昨年4月には、新型ピックアップ・トラック「D-Max」の開発をタイに移管した。さらに生産能力を増強して、事業を拡大する。
連結子会社である泰国いすゞ自動車(IMCT)が生産能力増強を目的に、新工場を建設する。投資額は180億円を見込む。
IMCTは、商用車専用工場であるゲートウェイ工場敷地内に、新規の塗装設備に加え、2000tのサーボプレス設備と組み立てライン、検査ラインを備えた新工場を建設、2012年の秋までに稼動開始する予定。
IMCTは2010年度にピックアップ・トラックを約29万台生産したが、工場の増設で、生産能力はノックダウンを含めて40万台体制となる。