25日午後3時5分ごろ、愛媛県今治市内の西瀬戸自動車道(瀬戸内しまなみ海道)で、追突事故で対向車線に押し出された乗用車が大型トラックと正面衝突する事故が起きた。この事故で乗用車の2人が死亡。3人が重軽傷を負っている。
愛媛県警・高速隊によると、現場は今治市宮窪町宮窪付近で片側1車線(対面通行)の直線区間。下り線を走行中の乗用車に対し、後続の中型トラックが追突。弾みで上り線側へ押し出された乗用車と、対向の大型トラックが正面衝突した。
衝突によって乗用車は大破。同乗していた27歳の女性と、今月上旬に生まれたばかりの0歳女児が死亡。運転していた岡山県岡山市内に在住する30歳の男性と、同乗していた2歳の女児が骨折などの重傷。4歳の男児が打撲などの軽傷を負った。
警察は追突したトラックを運転していた松山市内に在住する31歳の男を自動車運転過失傷害の現行犯で逮捕。2人死亡後は容疑を同致死に切り替え、調べを進めている。
調べに対して男は「ドアポケットに入れていたタバコを探していて、一瞬目を離した」などと供述しており、警察では前方不注視が事故の主因とみている。