壊れたラジエーターがひき逃げ容疑者を教える

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6月27日午後11時55分ごろ、埼玉県川口市内の市道で、交差点を進行していた乗用車同士が出会い頭に衝突する事故が起きた。この事故で58歳の男性が重傷を負ったが、もう一方のクルマは逃走。警察は後に38歳の男をひき逃げ容疑で逮捕している。

埼玉県警・川口署によると、現場は川口市弥平付近。同市内に在住する58歳男性の運転する乗用車が交差点を進行していたところ、左方向から減速しないまま進行してきた別の乗用車と出会い頭に衝突したとみられる。

双方の車両は中破。男性は腰骨を折る重傷を負ったが、もう一方のクルマは現場から逃走しており、警察は重傷ひき逃げ事件として捜査を開始した。

警察が現場検証を行った際、相手車両のラジエーターが破損し、不凍液が漏れ出している可能性が高いことが判明。路面に流れ出た痕跡をたどっていったところ、容疑車両とみられるクルマを発見。事故から約30分後に同市内に在住する38歳の男を自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

男は逃走した事実を大筋で認めており、警察ではその動機について追及するとともに、事故発生の経緯を詳しく調べる方針だ。

《石田真一》

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