トヨタ紡織とアイシン、欧州で新世代シートフレームの合弁生産を開始

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トヨタ紡織とアイシン精機は6月22日、欧州地域での自動車用シートフレーム、シートカバーの生産を開始したと発表した。

生産を開始したのは、トヨタ紡織とアイシン精機の合弁会社で2009年にポーランドに設立した自動車用内装部品を生産するTBAIポーランド。TBAIは欧州地域でシートフレームの最適生産・最適物流体制を構築するため設立した拠点で、両社にとって欧州連合地域では初のシートフレーム工場となる。

今回生産を開始したシートフレームは、自動車の燃費性能向上のため、トヨタ自動車などと共同開発した新世代シートフレーム「TB-NF110シリーズ」。このシートフレームは材質の一部に980メガパスカル級高張力鋼板を使用することで軽量化・省資源化を図りながら乗り心地性能を追及した構造をもつ。

2009年から日本での生産を皮切りに、2010年には北米地域でも生産、そして今回欧州地域でも生産も開始した。

TBAIは当面、フランスのトヨタ紡織グループのシート組立拠点であるトヨタ紡織ソマンに納入し、今後その他のシート組立拠点への供給も計画している。

トヨタ紡織とアイシン精機は、これまでもシートフレーム部品の共同開発・生産で協力関係にある。現在、ポーランド、中国の広州市、天津市の2カ国3拠点で展開、ブラジルでも2012年後半の生産開始を目指している。今後も両社はそれぞれの得意分野を活かし、世界各地域で高品質・低コストなシートフレームをグローバルに供給していく方針。

《レスポンス編集部》

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