日立化成工業が発表した2010年4〜12月期(第3四半期)の連結決算は、営業利益が前年同期比27.8%増の357億8700万円と大幅増益となった。
売上高は同12.7%増の3785億9700万円となった。先端部品・システムセグメントの自動車部品は、内外装成形品や摩擦材、粉末治金製品の受注が好調だったほか、環境対応車向けの電池の需要が増加した。
機能材料セグメントでは、リチウムイオン電池用カーボン負極材が自動車向けの売上げが増加した。
収益では売上げ増の効果で経常利益が同40.7%増の371億1900万円、当期純利益が同34.9%増の224億5700万円と増益となった。
通期業績見通しは前回予想を据え置いた。