豊田トヨタ社長「日本の代表選手として」

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トヨタ自動車の豊田章男社長は22日、日本国内での生産活動について「理屈では、もう限界は超えている」としながらも、「日本からモノ造りをなくしていけないというのは、使命感として持っている」と強調した。豊田社長は同日、横浜市で開いた新型『ヴィッツ』発表会で一部報道陣に対し述べた。

豊田社長は、円高の進行や諸外国との自由貿易交渉の遅れなど「色々ディスアドバンテージはあるものの、やはりこの日本のお客様に育てられた、そして日本ならではの匠の技術というか、魂を入れ込むモノ造り、これはやはり大切にしたい」としたうえで、「(トヨタは)グローバル企業ではあるが、日本の代表選手としての位置付けもあり、理屈では超えているが、なんとか日本のモノ造りの良さ、他の国ではできないことを頑張って成長させていきたい」との考えを示した。

トヨタが21日公表した2011年のグローバル販売、生産計画によると国内生産は前年比5%減の310万台を見込んでいる。円高による輸出採算の悪化やエコカー補助金終了で国内販売の低迷がしばらく続くことを背景に3年連続の減少となるが、豊田社長は国内での生産体制や雇用を維持する考えを改めて示した格好。

《小松哲也》

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