三菱重工、米国にガスタービン組立工場を新設へ

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三菱重工業は、米国ジョージア州にガスタービンの組立工場を新設すると発表した。

同じ敷地内に建設する燃焼器工場、ローター・サービス工場に続くもの。ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備の需要増が見込まれる北米で現地生産・サービス体制を強化して事業の拡大を図る。

今回建設するのは、ガスタービン本体の組立を行う工場で、効率的なガスタービン組立ステーション、車室置き場、部品受入れ場、物流センターなどを備える。組立工場は、年内に着工し、2012年上旬に竣工する予定。敷地は同州サバンナ近郊の約40万平方mで、組立工場の建屋面積は約6000平方m。

敷地内には、燃焼器工場の建屋が完成したばかりで、ローター・サービス工場も建設中だ。

同社では今後、ガスタービンの中核部品であるローターも現地生産するため、加工工場の新設も検討している。サバンナ工場でガスタービン、蒸気タービンの中核部品の製造、本体の組立から、ガスタービン、蒸気タービンのローターをはじめとする大物部品の補修・改良まで、幅広い生産・サービス体制を段階的に整備していく方針。

米国では、石炭焚き火力発電所が老朽化しているため、これに代わる新たな電源の確保が検討されている。オイルシェールから天然ガスを抽出する技術が開発され、天然ガス価格が低位に推移していることもあって、ガスタービンで発電し、その排熱を利用して蒸気タービンでも発電するガスタービン・コンバインドサイクルへの関心が急速に高まっている。同社では米国生産拠点を整備し、米国を中心に需要を開拓していく方針だ。

《レスポンス編集部》

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