昭和電工『ペガサス』計画…2013年に営業利益800億円

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昭和電工は1日、2011年からスタートする5か年の新中期経営計画「ペガサス」を発表した。同計画は「エネルギー・環境」と「情報・電子」の2つを事業ドメインに据え、まずは2013年に売上高1兆円、営業利益800億円を目指すというもの。

「ハードディスク、黒鉛電極を両翼として高い次元への飛翔、さらに、安定した基盤事業、伸びる成長事業、次代を担う育成事業、強力な研究開発が四肢となり、体躯を支え大地を駆けるという熱い思いを込めて、『ペガサス』を名付けた」と来年1月に社長就任予定の市川秀夫常務執行役員は説明した。

具体的には、ハードディスクと黒鉛電極を主力事業と位置づけ、生産能力の増強を含めて積極的な拡大戦略をとる。そして、半導体高純度ガスや各種機能材料等の早期拡大を図り、リチウムイオン電池等の材料、パワー半導体SiC、および耐熱透明フィルムなどアリル系誘導品等の新規事業の育成を加速する。

海外展開についても、アジアを中心とする成長市場で積極的に進める。「ハードディスクや黒鉛電極はもちろんのこと、レアアース磁石用合金、コンデンサー用高純度アルミ箔、レザービームプリンター(LBP)用シリンダーといった事業においても海外展開を加速させたい」と市川常務は強調。M&Aも必要とあれば、積極的に行っていく考えを示した。また、配当にも触れ、「年3円をできるだけ早いうちに5円に戻したい」と述べた。

《山田清志》

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