日立化成、太陽電池用導電フィルムを開発、はんだ不要でコスト削減効果も

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太陽電池用導電フィルム CFシリーズ
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日立化成工業は、太陽電池用導電フィルム「CFシリーズ」を開発した。

太陽電池用導電フィルムは、結晶系シリコン太陽電池セルを複数枚直列につなげる時に使用するタブ線を接着するもの。

今回開発したCFシリーズは、熱硬化性樹脂中に導電粒子を分散させた材料で、無鉛ながら、180度での低温接続が可能。この材料の開発により、環境対応を図りながら、薄いセルとタブ線との接続の際の反りや割れを抑制できる。薄膜系、有機化合物系太陽電池モジュールへの適用も可能。

また、はんだ接続で生じる、はんだの染み出しが発生しないため、セルの受光面積を広げることができ、発電効率の向上に寄与する。セルの電極は、はんだ接続で必要とされる濡れ性を必要としないため、電極の幅を狭小化したり無くすことも可能で、電極形成のためセルに塗布する銀ペースト使用量が削減でき、コストも削減できる。

現在、世界各国でCFシリーズをサンプル出荷して拡販活動を展開している。太陽電池の普及拡大に伴って2015年度には年間売上高100億円を目指す。

《レスポンス編集部》

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