ルノージャポンは、『ルーテシア』(本国で『クリオ』)導入20周年を記念し、限定車を30台導入し、16日より発売する。その名称を「ルーテシア・ルノースポール・エディションリミテ・ヴァンタン」という。
そもそも「ルーテシア・ルノースポール」とはどのようなモデルであろうか。マーケティング部商品計画グループのフレデリック・ブレンさんは、「エンジンは2.0リットルNA・202馬力。トレンドはダウンサイジングのエンジンにターボを付けてパワーを上げる方向ですが、今や残り少ないNAエンジンを搭載したエンスーのためのクルマです」という。
また、シャシー開発もルノースポールは得意としている。「ルーテシアは普通のマクファーソンストラット・サスペンションですが、ダブルアクスルストラット・サスペンションを採用しています。市販車では『メガーヌ・ルノースポール』が最初に採用し、いくつかのモデルがその後追随しましたが、Bセグメントでは唯一ルーテシア・ルノースポールだけです。また、ロワアームを鉄からアルミに変更することで、片方だけで7.5kgもの軽量化に成功しました」。
ブレンさんは、「FFのハイパフォーマンス車はトルクステアが出やすくなりますが、これだと、ステアリングとサスペンションの動く軸を別にできるので、トルクステアを防ぐことが可能です」という。マルチリンク・サスペンションが採用できればいいのだが、スペースとコストの問題から見送られ、この仕様となった。
「ルノースポールは、1990年代の初めに『21ターボ』でレースを行い、そのレースで得た技術を市販車にフィードバックしたのです」と語った。