トヨタ自動車と中国の金杯汽車が共同で設立した遼寧トヨタ金杯技師学院(中国汽車工業トヨタ金杯技能工養成センター」の開校20周年を記念する式典が3日、遼寧省瀋陽市内で開催された。
式典には、中国の人力資源と社会保障部・教育部・発展改革委員会、遼寧省、瀋陽市政府関係者や遼寧トヨタ金杯技師学院の幹部、教員、生徒など約300人が出席した。
式典でトヨタの毛利悟常務役員は「中国自動車産業が劇的に発展・拡大する中、遼寧トヨタ金杯技師学院の存在意義もますます大きくなっていくものと確信している」とあいさつした。
同センターは、トヨタなどが、発展途上にあった中国で国産車製造を担う人材を育成するため、1990年9月に設立した。トヨタはこれまで、設備・機材の無償提供、教員・生徒の来日研修受入れなど支援している。
2009年10月には、これまでの人材育成の実績・能力から、より高度な技師を育成する資格を遼寧省が認定、「遼寧トヨタ金杯技師学院」に名称を変更した。2010年までに1万9000人以上が卒業し、世界一にまでなった中国の自動車産業界で活躍している。