23日午後11時50分ごろ、広島県三原市内の山陽自動車道下り線を走行していた陸上自衛隊の大型トラックに対し、後続の大型トラックが追突する事故が起きた。自衛隊のトラックは横転。乗っていた2人が重軽傷を負っている。
広島県警・高速隊によると、陸上自衛隊の車両は海田町内にある第13旅団司令部(海田市駐屯地)に所属するもので、当時は演習で使用した戦車を輸送していた。事故に巻き込まれたトラックは後方監視用のもので、前方監視用、戦車輸送用トレーラー、後方監視用の編成で走行していたという。
3台の車両は現場付近で登坂車線から走行車線へ車線変更したが、そこに後続のトラックが追突。自衛隊のトラックは押し出されるようにして横転した。
この事故で助手席に同乗していた50歳の1等陸曹が骨折などの重傷。運転していた41歳の1等陸曹も打撲などの軽傷を負っている。後続のトラックを運転していた大阪府大阪市内に在住する33歳の男性にケガはなかった。
現場は登坂車線を含む片側3車線で緩やかなカーブ。警察では双方の安全確認に怠りがあったものとみて調べを進めている。