【Fニッポン 第4戦】決勝…デュバル勝利でシーズンは混戦に

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
左から2位の小暮、優勝の村岡代表&デュバル、3位の平手
  • 左から2位の小暮、優勝の村岡代表&デュバル、3位の平手
  • 決勝日朝のフリー走行。この段階から、かなりの熱暑(90度コーナー)
  • トムス・トヨタの大嶋和也は決勝5位入賞
  • 復活の元王者・松田次生は8番グリッドにつけたが……。決勝は0周リタイアに終わる
  • 新人の山本尚貴(ナカジマ・ホンダ)が、予選決勝とも4位と自己最高位を記録。本人も手応えアップ
  • ポールポジションの小暮。スタート前に小さなファンと握手
  • デュバル
  • ゴール後、村岡潔チーム代表と抱き合う優勝のデュバル

全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第4戦は、8月7〜8日に栃木県・ツインリンクもてぎ(ロードコース)で開催された。

スタート時の気温34度、路面温度が40度台で推移するという熱暑のコンディションを制したのは、昨年のチャンピオン、ロイック・デュバル(ダンディライアン・ホンダ)。王者のチーム移籍後初優勝(通算9勝目)によって、今季は4戦を終えて4人のウイナーが乱立する混戦状況となった。

デュバルは2番グリッドからのスタートで、ポールの小暮卓史(ナカジマ・ホンダ)に先行し、そのまま全周回首位で今季初優勝。レース後に「いいスタートが切れた。今回はね」と、ポールで立ち往生した前戦のことを自ら皮肉れるくらいの快勝だ。「前回起きた問題への対処を含め、チーム一丸の努力を誇りに思う」。

昨年ナカジマで王座を極めたデュバルは、今季、移籍を敢行。女房役の敏腕エンジニアを伴ってのダンディライアン入りとはいえ、「イチからの挑戦になる。難しいことはわかっていた。開幕当初の状況を思えば、3戦目でポール、4戦目で勝てるとは考えていなかったよ」と、早期の成果に口も滑らか。これでシリーズ首位から9点差のランク5位に浮上し、彼はタイトル戦線に名を連ねることとなった。

ここまでタイトル争いを引っ張ってきた4人はどうだったかというと、アンドレ・ロッテラー(トムス・トヨタ)は駆動系らしきトラブルによってリタイア。小暮、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル・トヨタ)、平手晃平(同)の3名が2〜4位を争うかっこうとなり、ピットストップ時にエンジンが止まるアクシデントがあったポイント首位のオリベイラは最終的に6位。小暮が終盤に平手を再逆転して2位、平手3位という結果に。これでオリベイラ28、小暮27、平手23、ロッテラー20、デュバル19という“五つ巴”の様相となった。

このレースから復活参戦の07&08年王者の松田次生(KONDO・トヨタ)は、予選で最終Q3まで進出。8番グリッドから決勝レースに臨んだのだが、オープニングラップの競り合いのなかでコースアウトを喫し、0周リタイアに終わった。近藤真彦が率いるKONDOレーシングにとっても復帰戦だったのだが、結末は苦いものに。しかしながら、次戦の巻き返しは大いに期待できよう。

シリーズも残すところ3戦。チャンピオン争いはさらにヒートアップしてきた。注目の第5戦は、9月25〜26日に宮城県のスポーツランドSUGOで開催される。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集