ホンダは5日、同社の障がい者雇用の特例子会社である希望の里ホンダが創立25周年を向かえ、記念式典を開催した。
式典には、株主である蒲島郁夫熊本県知事、篠崎鐵男宇城市長、ホンダの伊東孝紳社長が出席した。
希望の里ホンダは、1985年8月に自動車メーカーでは初となる第三セクター方式の重度障がい者雇用企業として、熊本県と松橋町(現宇城市)とホンダが共同出資して設立した。障がいのある人と健常者が分け隔てなく一緒に働ける職場づくりを進めており、現在、障がいのある人32人と、健常者35人が同じ職場で働いている。
ホンダは、創業者・本田宗一郎の意思から希望の里など、健常者と障がいを持つ人が同じ社会で平等に暮らすノーマライゼーションの推進に早くから取り組んでおり、この考え方は脈々と受け継がれている。
事業内容は、主に二輪車・四輪車・汎用製品に使われるピストン、二輪車のフューエルポンプなどのエンジン部品、フレーム部品などの組み立て生産を担当。ここで生産されたピストンは、ホンダの熊本製作所で生産する二輪車・汎用製品に全量を供給している。
ホンダでは、特例子会社としてホンダ太陽、希望の里ホンダ、本田技術研究所の特例子会社のホンダR&D太陽のほか、グループ会社全体でも障がい者雇用を進めている。