GM、米金融会社を買収…低所得者層に販売拡大

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GMは22日、アメリクレジット社を35億ドル(約3050億円)で買収すると発表した。

GMは以前、傘下に金融会社のGMACを擁していたが、経営の合理化を進める必要に迫られ、これを売却。GMACは現在、アライファイナンシャルに社名を改め、自動車ローンを中心に独自の活動を展開中だ。

GMは今回、米国の中堅金融会社、アメリクレジットの買収を発表。同社はテキサス州に本社を置き、主に信用力の低い個人向けに、自動車ローンを提供している。米国では、とくに低所得者層に対するローン審査が厳格化。GMはアメリクレジットを傘下に収めることで、これを緩和し、新車販売の拡大を狙う。

すでに同社は、米国内の約4000のGMディーラーと契約し、自動車ローンを提供。今後はGM傘下に入ることで、1万1000以上のGM販売店が同社のローンを取り扱うことになるという。

GMのエドワード・ウィッテーカー会長兼CEOは、「アメリクレジットが加わることで、さらに多くの顧客にGM車を届けることができるだろう」と述べている。

《森脇稔》

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