零細企業の倒産増を懸念、貸金業法完全施行で…帝国データバンク

自動車 ビジネス 企業動向

帝国データバンクは、零細企業の倒産動向調査を実施した。

同社は、2007年度から2009年度に負債5000万円未満で倒産した企業について集計し、件数と主因、業種について分析した。

それによると、リーマンショック後の景気回復の効果もあって倒産件数全体は減少しているものの、5月の零細企業の倒産構成比は50.7%と過去最高となるなど、零細企業の倒産は高水準で推移している。

2009年度の負債額別の倒産件数では、負債5000万円以上の件数は前年度比で軒並み減少しているのに対して、5000万円未満の件数だけが増加している。大型倒産の減少により、景気は一見上向いたかのようにみえるものの、依然として零細企業の経営環境には厳しい実態を反映している。

また、6月18日の改正貸金業法の完全施行後は、緊急時に少額の借り入れが困難になるため、代表者などが個人的に資金を調達するケースがよくある零細企業の倒産件数の増加が懸念されると指摘している。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

教えて!はじめてEV

特集