愛知製鋼、磁石生産の新工場を本格稼働…自動車用小型モータ向け

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愛知製鋼は、ネオジム系異方性ボンド磁石用磁粉「マグファイン磁粉」を量産する関工場(岐阜県関市のぞみヶ岡)を竣工、本格稼動を開始した。

マグファイン磁粉は、ABSやパワーウインドウ、EOS、燃料ポンプなどの自動車用小型モータの小型化に貢献するため、今後の需要が大幅に増える見通しとなったため、工場を新設した。

関工場は、磁粉生産の全工程を連続・自動化、高品質製造のため、外気を遮断した完全無酸化雰囲気で製造する最新鋭工場。磁粉の特性を活かした独自の流体搬送技術を開発し連続工程生産を可能にした。これによって製造コストも大幅に低減できる。

最終工程では磁粉一粒一粒をコーティングする「マイクロカプセル工程」を配置、耐酸化性と耐熱性の高い磁粉を製造する。

工場の生産能力は、稼働立ち上げ時月間25tで、2012年度末には月間100tに増強する予定。工場の投資額は約15億円。

関工場で生産したマグファイン磁石用磁粉はアスモ、マキタ、ロバート・ボッシュなどに供給する。

《レスポンス編集部》

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